SOUND MARKET CREWの後。

ちょっと長いです。笑

↓これは未発表のまま終わった曲「SOUL SURVIVOR」

↓これはRAP SOUNDBUGERというコンピに入っていた「EVOLUTION」という曲。

SOUND MARKET CREW(=以降SMC)の活動が止まってから、
正直何度も心が折れた。いや、完全に折れていた時期もあった。笑
ソロになった途端、持ち曲はゼロ。LIVEのオファーもほとんど来なくなった。

若くて才能あるラッパーたちが次々に台頭していく中、「自分にはもう価値がないのかも」と思う日々が長く続いた。

それでも、歌詞を書くことだけはやめなかった。

理由はよくわからない。意地だったのか、プライドだったのか。

でも誰からも期待されなくなったからこそ、逆に音楽と真正面から向き合えた時間でもあった。そう思うしかなかったような、そんな期間だった。

30代には家族や仕事、一気に押し寄せる問題が山ほどあった。
それでもJANSやMONO M.I.CとENCOUNT MC’sを結成し、リリースを重ねながら、少しずつ自分の道を探していたが、実際はふわふわしていて、ラッパーとしての方向性も見いだせずに時間が過ぎた。2人は悪くない。完全に、自分自身の問題。

ただ↓のENCOUNTという曲を作れたという自信は、自分を支える大きな力になった。

そして40歳になった時、「今の不安や葛藤を、そのまま歌にしよう」と突然、雨に打たれたように決心した。今までの決心とは明らかに別の”目の前の霞が少しずつ取れていくような”そんな気持ちでの決心だった。

ソロ曲を少しずつリリースし、音楽と向き合う歩みを再開。気づけばSMC活動停止から15年、ようやく自分の足で立てるようになっていた。遅いと言われば間違いなく遅い。

でも自分には必要な年月だった。

今回のソロアルバム「NINGEN TIME」は、積み上げてきた自分の足跡の集大成。
誰かに証明するためじゃなく、「自分の足でここまで来れた」という答えのようなもの。

だからこのアルバムには、これまでの経験や、30代、40代の葛藤など全ての感情が溢れている。それは必ず誰かの心にひっかかるものだと思うし、ひっかかるアルバムになっていると自分では思っている。

アルバムに興味を持ってくれてありがとう。

このアルバムをリリースするまでを時系列にまとめてみたけど、
実際はこんな単純だったはずも無く、
ここには書けないような事が沢山ありました。

これからも曲折はあると思うけど、
働きながらでも、眠い目をこすりながらでも、音楽を作り続けていくつもりです。

そしてまた、リリースした曲を聴いてもらったり、
この音楽でみんなと会えることを楽しみにしています。

mica